アンデルセン童話 ”裸の王様”、合理主義的思考態度
アンデルセン童話”裸の王様”を読む時、自分は裸の王様に成らないようにと思う。しかし旅の詐欺師にも成らないようにしよう。無い物を在るように見せかけ、その嘘に権威者が騙される。しかも自分の権威を守るために動揺する。詐欺師は動機(富)のために話をでっち上げる。実際には詐欺師自身自分が嘘をついていることに気付かないこともある。動機を正当化するために話を組み立て、自分は正しいと思っている。”裸の王様”は私には、合理主義的思考態度の全体像を端的に表しているように思われる。無垢な子供には苦もなく全てが見て取れる。この子供の目は利己心を通り抜けたアンデルセン自身です。